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堺市立 金岡北中学校 ラグビ-部

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ワールドカップ

学び続けたエディージャパンの4年間アナリスト中島正太が得たレガシー

  

「日々学びだった」と振り返るエディージャパンの4年間でアナリスト中島正太は何を得たのか

「日々学びだった」と振り返るエディージャパンの4年間でアナリスト中島正太は何を得たのか

ラグビーワールドカップ(W杯)イングランド大会で、日本代表は南アフリカから大金星を挙げるなど3勝1敗としたが、惜しくも予選プールB3位で敗退となった。「ベスト8」進出という目標こそ達成できなかったものの、エディー・ジョーンズヘッドコーチ(HC)は選手たちに多くのレガシー(遺産)を残してくれた。
エディーHCがレガシーを残したのは選手たちだけではない。日本代表のアナリストとして分析を担当した中島正太も、この4年間を「日々学びだった」と振り返っている。W杯後には7人制ラグビー(セブンズ)日本代表アナリストに就任するなど、活躍の場を広げる中島が、エディー流のコーチングから学んだことや自身の今後についての思いなどを語ってくれた。
各選手に合わせた柔軟なコーチング

エディーHCは各選手の状態や特性に合わせ、柔軟にコーチングを変えていた
――エディーHCは4部練習を行うので選手は大変だと言っていました。アナリストの仕事も大変でしたか?
そうですね。ただ、好きなことなので。あとはエディーHCの特徴として、すごく前から準備するんです。例えば一つのミーティングに対して、2週間前から準備したりします。そのミーティングの中でも、選手の雰囲気や前後の流れによってはせっかく準備したものを使わないことも多々あります。
例えば、ある選手が足を揺すり出すのを見たら、「このミーティングはこれ以上長く続けてもダメだ」とか、どの選手がどういう反応をし出したら、ミーティングを変えないといけない、やめないといけない、方法を変えないといけないということを考えていて、選手の反応によって一つのミーティングの中でも変えていくんですね。なので、「すぐに違うデータを用意してくれ」とミーティングの30分前に言われたり、「今日の朝の様子だとミーティングは外でやった方が良い」と急きょ切り替えたこともあります。常に柔軟性を持って、今の状況では何がベストなのかをリアルに感じ取る人なので、その柔軟性はスタッフにも求められました。
――選手によって集中力や受け取り方に違いがあることを考慮していたんですね。
エディーが試みたのは、各選手が耳で聞く情報を得るのが得意なのか、目で見る情報の方が得意なのか。それとも練習で実際にやって覚えるのが得意なのかを調査して、それによって面談の方法を変えたり、アプローチを変えたりしました。
ミーティングでは、単に映像を使ってプレゼンするのではなく、この選手に伝えるときには実際にグラウンドでボールを持たせてやるとか、この選手はただ一言いえばいいというように、選手に合わせ、チームの雰囲気に合わせてやり方を変えていました。
――その成果は4年間でどのように表れたのでしょうか?
最初の3年間は選手たちが受け身でした。1年目は普通のミーティング方法をとっていましたが、2年目からは各選手にタブレットを渡して、ひとりひとりに合わせた情報をクラウドを使って送りました。3年目からは選手たちが自分から情報を求めてくるようになり、3年目の途中からはサマリーミーティングというものを開くようになりました。それは試合前日の最後のトレーニングの前に、選手主体のミーティングを開くというものです。
今週やってきたこと、次の試合では何をしなければならないのかということを、各ポジションのリーダーが自分で準備したものをプレゼンします。その中でも変化がありまして、最初は「映像を使おうかな」とか、「言葉で伝えようかな」とか、どういったものが良いのか僕に聞きに来ていました。W杯前になると自分でパソコンを開いて僕の横で「このクリップ(映像素材)とこのクリップを使いたい」と。自分でプレゼン資料を作り、クリップの順序やテーマも決めて、プレゼンの仕方もうまくなっていました。
そういうところを教育するのがテーマだったし、W杯時には選手が自発的に映像を使ったり、分析したりとすごく変化が見られました。ラグビーは試合中に選手が自分で判断しなければならないことが多いので、そういった変化がパフォーマンスとして出たのかなと思います。
4部練習を行った意図

明確な意図があった厳しい4部練習をこなすことで、選手たちは自分で判断する力を養っていった
――データを活用することで、練習の質が上がると思います。それでも、4部練習は必要だったのでしょうか? 質と量のバランスについて考え方を教えてください。
4部練習をやる意図は、日本にはフィジカルトレーニングが必要でしたし、ラグビーへの理解も深めなければならない。試合に向けた準備、フィットネスなどやることがたくさんあったのが一つです。
もう一つ。トレーニングはゲームよりも20パーセント高い強度でやらなければいけないという考えがありました。そうなると一回の練習を2時間もできないのです。2時間やれる練習は逆に強度が低い練習になってしまう。なので、一回のセッションは40~50分です。1日4回セッションがありますが、40分でした。練習ではその日のテーマが決まっていて、基本的に午前と午後で同じ練習はしていません。
朝はフィジカルトレーニングとスキルを中心に行い、午後の2回目のセッションではその日のテーマである戦術理解を深めるためのトレーニングを行います。午後はもう説明なしで、いきなりゲームの中で実行していくなど、1日のシナリオができている。一日の中でテーマを理解させ、実際にその動きができるようにするという流れがあり、それにすべてのミーティングが関連しています。
――ただハードに4部練習をしていたということではなく、意図があったのですね。
はい。ミーティングもそのトレーニングに関係ないものを入れるとエディーは怒ります。すべてが試合でパフォーマンスを発揮するために、その日のトレーニングや一日があり、その中でシナリオがあります。
基本的には一日で一つか二つのことを消化していくという形です。だから、練習や情報量が多いからといって選手が混乱することはなく、もしあった場合はリーダー達がまとめてエディーに伝えるなどの対策もできています。「この練習の意図は何なのか?」「もっとこうしたほうがいいのではないか?」と言えるようになったのも、4年目になってからですね。
――4年目に変わったというのは、エディーHCが最初からそこを見据えて練習を組んでいたから?
そうですね。リーダーシップグループ、シニアグループ、ポジションリーダーという仕組みを4年かけて作っていました。そこにメンタルコーチや経験のある選手が入って助言したり、選手を海外へ派遣し、活躍させたり……。それらが実って最終的には自分たちで判断して意見が言えるようになったし、試合でもコーチの意見を聞きながら自分たちで正しい選択ができるようになりました。W杯の南アフリカ戦でスクラムを選択したところはまさにそうですね。
ブレなかったエディーHCの目指す戦い方

この4年間でエディーHCの目指す戦い方はブレることがなかった
――エディーHCは4年前から「ジャパン・ウェイ」を目指していたのですか?
やることは最初から見えていました。細かな修正はありましたけれど、その中で強みがあるものを生かそうという点でエディーはブレなかったので、最初のデータが最後までほぼ生きたんです。2年目までは見えなかったものが3年目で見えるようになり、4年目にこれまでの3年間から「こういう定義を作ればいいのではないか」ということが決まり、それをトレーニングに取り入れていきました。
彼は引き出しが多いし、慣れることが大嫌いでした。2週間同じことを繰り返したら選手もスタッフも慣れてくるので、練習のスケジュールや構成をガラッと変えてしまうんです。すると、選手はまた新しい中でやるので、ストレスを感じる。その中でもミスなくできれば、試合でもできるだろうという考えです。だから、大変でした(笑)。
――中島さんにとって、この4年間はどのような4年間でした?
日々学びでしたね。僕の仕事はコーチのリクエストにどう応えるかということです。優れたコーチでしたから、優れた発見や挑戦など、学ぶことがすごく多かったです。もちろん選手からもそうですけれど、この4年間はすごく世界でチャレンジさせてもらえる機会を得ました。それを次の違うステージで生かしていければいいですし、伝えていかなければならないと思います。
――今後はどのような道に進みたいと考えていますか?
僕はW杯が終わった5日後に、ラグビー男子セブンズ日本代表のアナリストになったので、今はリオデジャネイロ五輪で勝つことを目標に考えています。
この道を選んだ最初のきっかけは指導者になることでした。ラグビーが好きで指導者になりたいというところから始まったので、最終的にはそうなりたいと思っています。けれど、あまり先のことは考えず、目の前の仕事をしっかりとこなせば、次につながると考えています。先のことを考え過ぎて、目の前の仕事をおろそかにしたくないので、先のことは考えていません。
――データの活用法や重要性で15人制とセブンズに違いはありますか?
セブンズの方が分析は生きてくると思います。15人制は人数が多いので不確定な要素があるんです。セブンズは時間も人も少ない中、同じフルコートを使うので同じようなシチュエーションが出てくる。データが生きてくるかはこれから見ていかないといけないですけれど、ビデオ分析はセブンズの方が生きてきますし、ある程度準備したものが出しやすいですね。
――今回は4年間かけて積み上げてきたものをW杯で発揮しました。今度は1年間でリオ五輪を目指すので向かい方も違いますよね?
セブンズと15人制は違うので、新たな発見があって楽しいです。考え方も違いますし、対戦相手もそれぞれ知らないので、その情報を得ていく楽しさもありますね。期間は短いですけれど、その期間でできることを準備していきたいと思います。



























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  1. 2015/12/18(金) 03:28:03|
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kanakita

Author:kanakita
大阪府堺市立金岡北中学校ラグビー部です。部活動以外の行事なども写真&動画レポートします。よろしくお願いします。

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