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堺市立 金岡北中学校 ラグビ-部

心身ともにたくましい男子を目指します!!

ワールドカップ

今こそ五郎丸選手の言葉に耳を傾けよう!!

ラグビーW杯 南ア戦勝利の裏にあったのは「歴史を変える強いメンタリティー」!

メンタル強化の重要性を当時から指摘していた五郎丸選手


―ラグビー日本代表が強くなった要因は。

「単純に練習量が増えた。代表の合宿では朝5時からウエートトレーニングを開始し、基本的に1日3、4部制で練習する。今回もしっかり練習し、量だけでなく、自分たちの足りないところをしっかり把握した上で、強化に取り組んだ。こうした積み重ねが結果につながっている」
―ニュージーランド代表(通称オールブラックス)など、世界トップレベルのチームと対戦し手応えを感じたとか。

「(ラグビー日本代表の)エディー・ジャパンが発足する前は、オールブラックスと試合を組まれた時点で、互角に戦うのはムリだというメンタリティーだった。今はそうではない。そのきっかけとなったのが2年前の欧州遠征で、グルジアとルーマニアに勝ったことだ。それまでは欧州遠征で日本代表がテストマッチ(ナショナルチーム同士の試合)に勝ったことはなかった。日本の歴史を大きく変えたということで、自信になった」
―試合で失敗した時はどう受け止めますか。

「失敗に至った過程を自分で分かっていれば、どこがいけなかったのかを修正すればよいだけの話なので、落ち込むことはない。それよりも事前にいかに準備をし、課題を明確にして取り組んできたかが大切だと思う」
―あるべきリーダーの姿は。

「いろいろなタイプのリーダーがいてよいと思う。ただ、日本人の指導者はなかなか相手を褒めることに慣れていない。自分自身は(日本代表の)エディー・ジョーンズ・ヘッドコーチにプレーを褒められて、すごくうれしかったことがある。良いことは良い、ダメなことはダメだとはっきり伝える。相手の人格を尊重し、人として接することが大切だ」
―集団競技であるラグビーは、会社などの組織運営に通ずるところがあります。

「ラグビーは自己犠牲の精神をもって取り組むスポーツ。仲間が危ないと思ったらサポートに駆けつける。仲間に助けられた人は、今度は(以前に)サポートしてくれた人を助ける。そういったところは会社においても生きてくると思う」





エディーコーチ
試合が終わってグラウンドに降りた日本代表のジョーンズ・ヘッドコーチは、少し目元を拭った。記者会見では、満面に笑みを浮かべながら「最後まで勇敢に戦った」。大番狂わせを演じた選手たちを優しい口調でたたえた。

2012年に就任して以来、このW杯で勝つために、脇目も振らずに仕事に励んできた。日本が抱えてきた弱点を解消するため、合宿は1日3度の練習が基本。朝5時からの筋力トレーニングにも必ず顔を出し、選手の状態を確かめ、深夜まで練習計画を練り直す。

「私は日本のラグビーがどうしたら強くなるか、寝ないで四六時中考えている」。その表現は決して誇張ではない。13年に軽度の脳梗塞で倒れた際には、ベッドからニュージーランド戦のメンバー選考で担当コーチに指示を出したほどだ。



強化に役立つと思えば何でもやった。プロ野球巨人の原監督、ドイツサッカーの名門、バイエルン・ミュンヘンのグアルディオラ監督ら他競技で実績を残した指導者と積極的に交流し、ヒントを求めた。W杯前の合宿では、プロ野球ソフトバンク会長の王貞治氏を呼んで講演を依頼し、選手に成功体験を聞かせた。

8月にW杯後の退任を発表。それでも求心力が落ちなかったのは、選手全員が指揮官の情熱と努力を理解しているからだった。「日本の歴史は変わった。しかし、われわれの目標はベスト8」。快挙の余韻に浸る間もなく、厳しい顔で次のスコットランド戦をにらんだ。






【2019年W杯が日本で開催】ドローンやiPadまで駆使するラグビー日本代表の"過酷な訓練"

 

 「日本はどこかの国を真似している。そんな風に見えたんです」

そう語るのは、ラグビー日本代表のエディー・ジョーンズHC(ヘッドコーチ)だ。3年前から現職について以来、世界ランキングは16位から最高位9位(2014年11月10日当時)まで上がった。間もなくイングランドで始まるワールドカップではベスト8を狙うという。

なぜ、ここまで成長を遂げられるのか? 国内でスポーツ振興のための助成活動を行っているスポーツくじtoto※のパートナーシップのもと、五郎丸歩選手とエディー・ジョーンズHC(ヘッドコーチ)に、その秘訣を聞いた。


■練習に使うのは、iPadとドローン

ジョーンズHCはもともと1996年に日本代表のフォワードコーチを1年間務め、その後複数国の代表チームをけん引。2012年からHCとして再び日本代表に戻ってきた。もともと日本に縁はあったものの、HC就任当初は自分が受け持つチームに対して「もったいなさ」を感じたようだ。

「自分の母と妻が日本人なので、いつか日本に恩返しをしたいと思っていました。日本代表チームはもっと強くなれると確信していたので、オファーを受けました。それまでの日本代表はチームとして独自のスタイルがなく、他の国の真似をしているようでした。個々の選手のポテンシャルが活かされていないように見えたんです」

そこでジョーンズHCは「JAPAN WAY」というスローガンを掲げ、選手の強化に取り組んだ。この言葉には「誰かの模倣ではなく、日本独自スタイルで世界に挑戦する」という熱意が込められている。
どうすれば日本代表のオリジナリティが出るのだろうか? まずはパワーやスピードなど総合的な体力、身体性、持久力強化に努めた。テクニカル・アドバイザーの経験もあり、スポーツ科学に明るいジョーンズHCが、選手に課すトレーニングは独特だ。日本代表の副キャプテンを務める五郎丸選手は、その手法を「かなりしんどい」と苦笑を交えて語る。


「日本代表練習は、1日3回~4回に分けられています。第一部は、朝5時~6時あたりにスタート。筋力をつけるには、朝早くからのトレーニングが必要なんだそうです。ジョーンズHCが招聘したストレングス&コンディショニングコーディネーターに食事面もしっかり管理してもらい、効率的に身体強化に励んでいます。4年前は体重93~94kgでしたが、今では100kgになりました。それでもしっかり走ることができるのは、今まで積み上げてきた成果だと思います」


テクノロジカルなトレーニング手法は、用いる道具も独特だ。ジョーンズHCはGPS(全地球測位システム)やiPad、ドローンなど、さまざまな最新技術を駆使する。これによって運動能力や訓練結果の分析はもちろん、選手個人においてベストな手法を編み出せるという。



空気抵抗から負荷を作り出す「ワットバイク」も活用している。モニターに「今、どの筋肉をどれくらい使っているのか」がリアルタイムで表示される。


「GPSを付けて練習することで、一人ひとりの選手がどのくらいのスピードで、どれだけの距離を走ったのかを詳細に測定でき、必要な練習を組み立てます」

このデータ分析によって、走るスピードが秒速8.5メートルから9メートルに上がった選手もいるそうだ。
無人航空機であるドローンには、鮮明な映像が撮れる4Kのビデオカメラを積み、選手たちの動きを記録する。高い場所から自分の動きを見ることで、俯瞰した分析が可能になる。

さまざまな角度からの分析は、iPadで確認する。ジョーンズHCいわく、「若い世代の選手たちは、スマートフォンに慣れているので、ホワイトボードに書いたり、口頭で説明するよりもiPadで説明した方が効果的」だそうだ。


ラグビーをはじめさまざまなスポーツの発展には、totoの助成が役立てられている。ジョーンズHCはこう語る。

「今回ワールドカップが開かれるイングランドは、スポーツくじがたいへん盛んなことで知られていますし、その収益がさまざまなスポーツの普及に充てられていると思います。日本では、totoがその役割を果たしていますが、この助成で多くのスポーツが支援されていることはすばらしいことだと思います。totoを購入することで私たちを応援してくれている方のためにも、より良いパフォーマンスを見せたいですね」

■限界に挑戦する勇姿が意味するもの

また、JAPAN WAYの戦術は強固な協力体制が特徴だという。パスとランでボールを繋ぎ、保持時間を長くする。1つの攻撃に大勢が参加することで、チームとしての攻撃力が向上するのだ。1人1人の身体の増強には限度があるが、選手たちの連携で可能性は広がる。五郎丸選手は、チームワークについてこう語る。

「以前と比べて、グラウンド上で選手同士がいろいろと指摘し合える関係になりました。ラグビーの試合では、監督はスタンドにいることが多いので、リーダーたちが80分間にわたって、自分たちが進むべき方向を的確に示すことが大切だからです」

自らの頭で考え、指摘しあい、チーム全体の向上を図る。それは紛れもなく、個の能力をそれぞれ認め合っているからこそなせる技だろう。

「ラグビーは見返りを求めず体を張って、仲間のためにプレーするところが一番の魅力です。世界の強豪に比べると、日本代表チームは身体が小さいと言われます。しかし、それでも世界のトップが集まるワールドカップで懸命にプレーしている姿を見て、何かを感じ取ってほしいと思います。私たち日本代表が世界の舞台で勝つ姿を日本の子どもたちに見せ、世界に挑戦できる選手がもっと増えればいいと願っています」


五郎丸選手が持つ気概は自分の競技だけにとどまらない。

「日本は他の国と比較すると、スポーツが文化としてまだ根付いていないと感じています。日本代表がしっかりとしたパフォーマンスを出すことで、スポーツがより社会に認められるように努力していきたいと考えています。ワールドカップ2015では、日本だけでなく世界を驚かせるようなプレーで、日本のラグビー、日本のスポーツを変えていけるきっかけが作れればと思っています」

きっと、どんなスポーツでも日本代表の実績が、その人気に大きく作用するだろう。世界ランキングは上がったものの、ラグビー日本代表チームは24年間ワールドカップで勝利を収めていない。2019年の日本での開催に向けて、国内の温度感をさらに上げる必要がある。だからこそ、今回のワールドカップはなおさら重要なのだ。

自らの限界に挑むその姿こそが、オリジナルの輝きを放つ道筋なのだろう。



 

 

 

 

 

 

 





夏。ラグビーのことを考える。「戦争をしないためのラグビー」のことを。


この季節、NHKなどで前の戦争についての特別番組が放送される。いつも同じ感想を抱くのだが、簡単に述べると、日本人は「空気を読むと戦争する」。戦争を始めるし、戦争をやめられなくなる。体面の保持と同調圧力により、ひとつの方向になだれを打つ。

日本は「なぜ」戦争を選んだのか。その領域の誠実な研究者である東京大学・加藤陽子教授の著書を読めば、戦争遂行の論理は、どこかで「国民の心ががらりと変わる瞬間」を必要とする。その「瞬間」より手前で、なかば直感的、本能的に「待てよ」と歯止めをかける人間がいなくては、戦争は避けられない。

そのためにラグビーをするのだ。

以下、元日本代表監督でスポーツ社会学者の故・大西鐵之祐さんの「闘争の倫理」のダイジェストでの紹介である。過去にも何度か書いたが、ここに若く新しき読者もおられると信じて、繰り返したい。

「闘争の倫理」は「闘争と倫理」ではない。ここが大切だ。

真剣勝負のラグビーという闘争「の」渦中に求められる倫理。そのことを実感した者が「世の中がおかしくなりかけた時に、ちょっと待てよと行動できる」。ラグビーに没頭した人々が社会において「セル(細胞)」となり、ネットワークを構築して、「ボート(投票集団)」を形成、この国を戦争へ導く勢力と対峙していくのだ。

それが大西鐵之祐さんが最後まで唱えたことだ。

「戦争をしないためにラグビーをするんだよ」

この一言には、やはり故人の元日本代表監督、宿澤広朗さんも「あそこが大西さんの理論の核心だ」といつも共鳴していた。

闘争の倫理とは。

ラグビーの試合中、対戦相手のエースをめがけてパントを上げて、なだれこみ、倒し、ボールがそこにあれば合法的に相手の頭めがけて突っ込むことはできる。しかし、その時、思わず、力を少し緩めている。「合法(ジャスト)」より上位の「きれい(フェア)」を優先したくなるからだ。生きるか死ぬかの気持ちで長期にわたって努力し、いざ臨んだ闘争の場にあって、なお、この境地を知る者を育てる。それがラグビーだ。

「スポーツをやっとる時には、二律背反の、ええことと悪いことの選択を迫られる場に必ずおかれるんです。その時に、自分の意思でいいほうに選択していく。これがフェアであります。すでに決まっておるある基準によって決めるんじゃなしに、自分で決める」(早稲田大学最終講義より。以下、同)

「ルールに従っとるのがフェアだという人がありますが、そんなもんフェアじゃありません。ルールは人間が作ったものであります。だからそれによって善悪を決めるのはジャスティスのジャストであります」

戦争も、戦時下の人権弾圧も、いつだって合法的に行われる。「戦陣訓」というルールに従えば、強制的集団自決も「玉砕」と美化された。その「汚さ」の気配を察し、抵抗していく。それはパントで激しく厳しく闘争的になだれこみながら、合法であろうとも相手の頭は傷つけないという「情緒のコントロール」ができる者にのみ可能だ。

「権力者が戦争のほうに進んでいく場合には、われわれは断固として、命をかけてもそのソシアル・フォーセス(闘争の倫理を知る者による社会の基礎集団)を使って落として行かないと。あるところまでウワーッと引っ張られてしもうたら、もうなんにもできませんよ、わたし達がそうだったんだから。実際、昭和12、13年になってしもうたらもうだめです。権力者が武力を握ってポンポンと殺してきたら、どんなやつでも命が惜しいからお手あげですよ」

大西鐵之祐さんには苛烈な戦場体験がある。「人も殺しましたし、捕虜をぶん殴りもしました」。そうなったら、つまり、いったん戦争になったら「人間はもうだめだということを感じました。そこに遭遇した二人の人間や敵対する者の間には、ひとつも個人的な恨みはないんです。向こうが撃ってきよるし、死んじまうのはいやだから撃っていくというだけのことで」。だから、そうなる前に抵抗するのだ。

23年前の最終講義はこう締めくくられている。

「私たちは、平和の社会をいったんつくり上げたのですから、これがもし変な方向、戦争のほうに進ませちゃったら、戦死したり、罪もなく殺されていった人々、子供たちに、どうおわびするのですか」

すべてのラグビー指導者、ことに高校や大学の監督とコーチには強烈に意識してほしい。あくまでも勝利を追求する。そうでなければ弱虫だ。しかし、ただ勝てばよいのではない。ジャスティスよりもフェアネスを知る若者を社会へ送り出す。闘争を忘れぬ反戦思想の中核を育てることが使命なのだ。













俳優高橋克典(50)が、ラグビー日本代表の大金星に、喜びのコメントを寄せた。



日本時間20日未明に行われた、ラグビーW杯イングランド大会1次リーグの初戦で、世界ランク13位の日本代表が、世界ランク3位の南アフリカに勝利した。中高時代にラグビー部だった高橋は「ついに悲願達成!! 泣きました! 高校途中でラグビーを辞めてからも応援してきました。これまで日本代表ラグビーは体格の違いで苦戦を強いられてきましたが、今回の闘いは今までのすべての積み重ねでできた、世界に誇れる素晴らしいチーム、素晴らしい試合内容!!」と興奮気味。
終了間際の逆転劇に「最後の最後でPG(ペナルティーゴール)を狙わずにトライを取りに行ったところなど、俺たちは引き分けに来たんじゃない。勝つためにここにいるんだ! と言ってるようで鳥肌が立ちました。これからの試合も僕も全力で応援します!! ジャパンの皆さん、これからも全力で頑張ってください!!」とエールを送った。






初戦の日本に小学生らエール 岩手・釜石 ラグビーW杯
日本代表がラストプレーで逆転トライを決めると、市民らは思わず立ち上がって喜びの声を上げた=20日未明、岩手県釜石市


日本が歴史的勝利を飾ったラグビーのワールドカップ(W杯)イングランド大会-。4年後の日本大会に向け、開催都市の一つに選ばれている岩手県釜石市では20日、日本代表を応援するパブリックビューイング(PV)が開かれ、劇的な逆転勝利に集まった市民らが大歓声を上げた。
「押せ! 押せ!」
ゴールライン間際の攻防戦に、釜石市内の仮設体育館に設けられた大型スクリーンを見守る市民らが声をそろえる。この日、PV会場に集まったのは約30人。試合終了間際のラストプレーで日本がトライを決めると、小学生らが飛び上がって喜びを爆発させ、「やったー」「勝ったぞ」の声が会場を包み込んだ。
釜石市では平成31年開催のW杯日本大会にあわせ、東日本大震災で津波被害を受けた小中学校の校舎跡地に新スタジアムを建設する予定だ。
PV会場で試合を見守った小学5年の米沢瑛斗さん(11)は「自分もラグビーをやっているので4年後が楽しみ」。ラグビーを活用したまちの活性化に取り組む市職員の菊池広昭さん(28)は「こういうことが釜石でも、と思うと熱くなりますね」と話し、4年後に夢をふくらませていた。











歴史的快挙を成し遂げたラグビー日本代表にサッカー界から称賛の声
19日に行われたラグビー・ワールドカップの初戦で、優勝候補の南アフリカ代表を相手に大金星を収めた日本代表。
波乱が起き難いとされる競技だけに世界中のメディアが日本の勝利を称賛しており、“ラグビー史に残る大番狂わせ”、あるいは“スポーツ史上最大の下剋上”ではないかとも報じられている。
そんな歴史的な快挙にサッカー界からも祝福の声があがっているのでご紹介しよう。
20日にマンチェスター・U戦を控える日本代表DF吉田麻也(サウサンプトン)は、「あなたたちは伝説だ! 最高に興奮した! 俺も明日頑張ろ!」 と同じ日本の“サムライ”の活躍に刺激を受けた様子。
また、なでしこジャパンのエース・大儀見優季(フランクフルト/20137月~2015年1月までチェルシー所属)も、「ラグビー日本代表凄すぎる。感動」と簡潔ながら感激の声をツイートした。
驚いているのは日本人だけではない。
イングランド史上最高のFWの1人で、今やすっかり同国サッカー界のご意見番的な存在となっているゲーリー・リネカー氏は、「もしウェスト・ハムが持ちこたえたら、ラグビーW杯で日本が南アフリカを倒した試合に続く大番狂わせになるね」 と、同じ時間に行われていたマンチェスター・C対ウェストハムの一戦を日本の快挙を引用して表現。
この試合で2点を先制したウェストハムはマンチェスター・Cの追撃を1点に抑えて3連勝を飾るとともにアーセナル、リヴァプール、マンチェスター・Cをアウェーで下す快挙を成し遂げている。
また、同じく元イングランド代表のFWで、2013年の有馬記念でオルフェーヴルが優勝した際に感激のツイートをしたことでも知られる“ワンダーボーイ”ことマイケル・オーウェン氏も、「最高だった。幸運は勇気に傾く。輝かしい日本」と、何度も突き放されながら追いすがり、奇跡的な逆転勝利を呼び込んだ日本代表の勇敢さを絶賛した。
今回ここで取り上げた4人に共通するのはいずれもイングランドに関係した選手(元選手)。開催地というのもあるが、サッカーと同じ英国発祥のスポーツだけにその関心は高かったようだ。










【ラグビーW杯】「引き分けより勝つ」選手決断、世界3位南アにサヨナラトライ
◆ラグビーW杯 イングランド大会第2日 ▽1次リーグB組 日本34─32南アフリカ(19日・ブライトン)


【ブライトン(英国)19日=勝田成紀】日本スポーツ史上最大の大番狂わせで世界を驚かせた。1次リーグB組で世界ランク13位の日本は、過去2度の優勝を誇る同3位の南アフリカに34―32で逆転勝ちし、1991年大会のジンバブエ戦以来、24年ぶりにW杯2勝目を挙げた。後半ロスタイム、同点狙いのPGではなく逆転を狙いスクラムを選択し、バックスのカーン・ヘスケス(30)=サニックス=が劇的な逆転トライを決めた。8強進出を目指すエディー・ジャパンは、23日に同10位のスコットランドと対戦する。
ノーサイドの笛が、日本ラグビーの新たな歴史の始まりを告げた。31人の桜の戦士たちは、笑顔で泣いていた。エディー・ジョーンズヘッドコーチ(HC、55)は「W杯の歴史上で最高のゲームだ」と目を潤ませながら選手たちを抱き寄せた。
幕切れは劇的だった。時計は82分を過ぎていた。29―32で迎えたラストプレー。敵陣ゴール前のスクラムから7次攻撃で右サイドに展開すると、SH日和佐が左のスペースへ。センター立川、NO8マフィとつなぎ、最後はウィングのヘスケスが左隅に飛び込んだ。
“サヨナラ”トライを引き寄せたのは、チームの覚悟と、主将の決断だ。残り90秒で3点差。敵陣ゴール前で、南アが反則を犯しシンビン(一時退場)で1人少ない。PGで3点を決めれば引き分けに持ち込める。しかしフランカー、リーチ主将は「引き分けより勝つ気持ちだった。チームメートをがっかりさせたくなかった」とスクラムを選択すると、総立ちの観客が騒然となった。
実はエディーHCの指示は、PGだった。トレーナーを通じ、グラウンド内に「3(点)」と伝えられた。しかし選手たちは、闘将の判断を支持した。キッカーのFB五郎丸は「蹴る気はなかった」と振り返った。「歴史を変えるには勝つか負けるかなので」。15人の意志がひとつになった。
土壇場での攻防こそ、進化の証しだ。91年W杯初白星の後、18試合連続未勝利だった日本は、ラスト20分で失速して何度も白星を逸してきた。しかしエディー・ジャパンは、15人平均で身長6センチ、体重6キロ重い大男たちに80分間途切れることなく相手102回を上回る計127回の低空タックルを浴びせ続けた。
最年長37歳の大野は「最後まで南アに勝つと信じ続けていた。世界一きつい練習をやってきたので」と胸を張った。エディーHCが「過酷な訓練」と命名した今年6月の宮崎合宿では、多い時は1日4回、1か月で計91回の練習セッションを行った。他国の3か月分の練習量だ。
試合前日練習のミーティングでは、4年間の練習を振り返る映像が4分間流された。ともに猛練習に励みながらW杯メンバーに入れなかった選手たちからも、メッセージが届けられた。ほとんどの選手が苦闘の日々を振り返り、涙ぐんでいたという。
日本にラグビーがもたらされて117年目。その発祥の地でのターゲットは8強進出。2019年日本大会を成功させるためにも、ここから新たな物語をスタートさせる。








サッカーW杯惨敗も“教材”に…他競技からも学ぶエディー改革
ラグビーW杯史上最大の番狂わせを起こした日本代表。その立役者の一人が、12年4月に就任し、大会後の11月1日付での退任が決定しているエディー・ジョーンズ・ヘッドコーチ(HC、55)だ。前例のない厳しい練習を課し、世界で通用する戦術を与えた指揮官だが、表に出ない部分でもこの日のために腐心した。W杯で過去1勝の日本を、なぜここまで強くできたのか。その一端をひもとく。
「世界のトップレベルで指導歴があり、結果を残した人は、世界で20人くらいしかいない。その上で日本を知っている。実質的にはエディー1人だけだった」。1分け3敗で終わった4年前のW杯終了後、次期ヘッドコーチの選考を進めていた岩渕健輔GMは、そのような考えに行き着いた。
03年W杯で母国オーストラリアを率いて準V。スーパーラグビーのブランビーズも頂点に立った。20年前に東海大でコーチ指導を始めその後もサントリーの臨時コーチとして毎年来日。この巡り合わせがなければ、南ア戦勝利もなかった。
就任に当たりジョーンズHCが行ったのが、日本代表を指導してきたあらゆるコーチ経験者との対話だった。ラグビーだけでない。野球の09年WBCを侍ジャパン監督として連覇に導いた原監督、12年ロンドン五輪で銅メダルを獲得した女子バレー日本代表の真鍋政義監督。「ジャパンウエー」を遂行する上で、体格の劣る日本人を率いて世界で結果を残した指導者から多くを吸収した。
失敗からも学んだ。昨年のサッカーW杯終了後、以前から親交のあった日本代表のザッケローニ監督の電話を鳴らした。「W杯前、欧州組のプレータイムが非常に少なく、それが本番に影響した可能性がある」と聞きつけた。今年、6人の代表がスーパーラグビーに所属したが、試合に出ていたのはリーチ主将だけ。実戦不足の5人の調子をいかに上げるか。あらかじめこの事態を想定し、世界的フィットネスコーチのディーン・ベントン氏の7月後半のスケジュールを押さえた。SH田中、WTB松島、No・8ツイ…。金星に貢献した選手たちは、まさにジョーンズHCの用意周到な準備によって、歴史に残るパフォーマンスを発揮した。
ジョーンズHC自身が言う。「私はコーチだが、私自身が常に学び続けている」。13年10月、軽い脳梗塞で倒れたが、病室から指示を送った。比類なき指導者自身、進化し続け、情熱を燃やし続けたからこそ、日本に大金星がもたらされた。







合宿地の人々が見たエディーHCの優しさ「選手には宮崎牛、僕は…」
 エディー・ジョーンズHC(左)と宮崎県ラグビー協会の宮永泰宏理事長 


ラグビーW杯初戦で強豪南アフリカを撃破し、大金星を挙げた日本代表。チームが直前まで合宿をしていた宮崎県や、4年後の日本開催W杯の会場となる岩手県釜石市でも、関係者が大喜びだ。また日本の歴史的勝利は世界にも瞬時に伝わり、あの「ハリポタ」原作者をも驚かせた。
日本代表は4月から5カ月間、宮崎県宮崎市のシェラトン・グランデ・オーシャンリゾートに拠点を置き、強化合宿を行った。選手やスタッフの食事の世話などをした県ラグビー協会顧問の山口雅博さん(64)は「うれしすぎて、勝利の瞬間からしばらく涙が止まらなかった」と興奮。試合後の午前3時には、日本代表の大村武則マネジャー(50)から電話があったといい、「おかげさまで勝てたと言ってくれた」と声を震わせた。
合宿中は、エディー・ジョーンズ・ヘッドコーチ(HC)らと近くの居酒屋でよく食事をした。ジョーンズHCは「選手には、おいしい宮崎牛を出してあげてね。僕は、ワインとマサ(山口さん)が釣ってきたアジがあればいいから」と話し、アジの刺し身をつまみ、地元産の都農(つの)ワインを好んで飲んでいたという。宮崎を出発する際はガッチリと握手。「“約束は守る”と言っていた。必ず8強入りしてくれるはず」と力を込めた。
「練習では、厳しい姿勢を見せていたジョーンズHCだけど、本当は優しい人」と話すのは、県ラグビー協会の宮永泰宏理事長(55)。練習後、どんなに疲れていても、選手とともにファンの記念写真やサインには必ず応じていた。「指揮官の人間的な素晴らしさがチームに浸透したからこその勝利。この勢いでぜひ目標の8強入りを」とエールを送った。
6月には、日本代表コーチ陣が県内のラグビー指導者を対象にした講習会を開催。小中高生や社会人チームを指導する監督、コーチら約60人が参加。その一人の日南少年ラグビースクールの長友崇コーチ(42)は「ジョーンズさんに選手を褒め、基礎をしっかり教えるようアドバイスをもらった。子供たちも目標にしている大会で勝ち続けてほしい」と話した。











歴史的勝利から一夜、イギリスで日本フィーバー
ラグビーワールドカップ日本代表の歴史的な逆転勝ちに、大会開催地のイギリスでは日本フィーバーが起きています。
一夜明けた20日、イギリスの多くの新聞には、一面に日本の赤と白のジャージの写真が踊り、歴史的な番狂わせが大きく報じられました。ワールドカップのオフィシャルグッズ販売店では、こんな現象まで・・・。
「ロンドン中心部のラグビーのオフィシャルグッズを売っている店なんですが、長い列ができています。そして、ここで売られている日本の関連グッズ、もう売り切れだということです」(記者)
「日本代表のシャツは飛ぶように売れて、売り切れちゃったよ。ピンバッジもキーホルダーも売り切れです」(店員)
開店から日本の関連商品が飛ぶように売れ、昼すぎには売り切れたといいます。店で偶然、日本代表のひとり、藤田慶和選手の母親を見つけました。
「(藤田選手は)『もう信じられない。うれしい』って言ってました。感動しましたね」(日本代表 藤田選手の母親)

「南アフリカの応援団が今度ファイナルで会おうと。ファイナルが見えるところに来たと感じた」(日本代表 藤田選手の父親)
日本の次の相手は地元イギリスのスコットランド。キックオフは日本時間の23日夜です。









■土井崇司の目


特集:ラグビーW杯2015

逆転勝利を決めたヘスケスのトライ。そこに至る過程は、見応えがあった。

ロスタイム。ゴール前左中間のラックから、SH日和佐を起点とする攻撃(9シェイプ)を5度、右方向に続けた。右端のラックから、今度は左に大きく展開。SOの位置に立った立川が2人飛ばしでマフィにつなぎ、最後はヘスケスが左端に飛び込んだ。

グラウンドの横幅は70メートル。5回の9シェイプで約60メートル右に進み、相手防御をじりじり右側に寄せた。そこから一気に70メートルを折り返したから、左コーナーにスペースが生まれたのだ。

事前にグラウンド端に人を配置する、はやりの「ポット攻撃」ではなく、この4年間日本が培った運動量を必要とするシェイプでトライを取り切ったところに、すごみを感じた。もしエディさんの指導の下、意図的に相手を一方向に寄せ、一気に折り返すパターンを用意していたなら、今の日本は本当に強い。

逆に南アフリカは準備不足が如実だった。ラインでの上がりがなく、攻撃は一人ひとりが単発。日本が時に3人がかりでタックルできたのも、的を絞りやすかったからだ。南アSHが半円を描いて持ち出す動きを見せず、単純にパスをつなぐだけだったから、余計狙いが定まった。

会場では日本ベンチのそばで観戦した。交代する選手の顔が見えたが、皆引き締まっていて、後方にいたエディさんの表情にも「こいつらで行くんだ」という覚悟を感じた。サブを含めた全選手が一つのチームになっていた。



〈どい・たかし〉 東海大テクニカルアドバイザー。大阪・東海大仰星高を全国屈指の強豪に育て、多くの日本代表を生み出す名伯楽として知られる。近著に「もっとも新しいラグビーの教科書」(ベースボール・マガジン社)。55歳。










日本でもプレーする南アのバーガー、敗戦「忘れて前へ」 

ラグビーW杯イングランド大会(Rugby World Cup 2015)に出場している南アフリカ代表のスカルク・バーガー(Schalk Burger)が20日、記者会見に臨み、日本代表戦での黒星を「忘れて」、素早く立ち直るすべを見つけ出さなければならないと語った。

19日に行われた日本戦で34-32とW杯史上最大の番狂わせを喫したスプリングボクス(Springboks、南アフリカ代表の愛称)で、バーガーはナンバーエイトを務めていた。

スプリングボクスは26日に行われるサモア代表との試合に敗れれば、プールBでさらなる危険に直面することになる。
まさかの敗戦に終わり母国でチームが酷評される中、バーガーは「この敗戦を忘れて、できる限り早く前へ進んでいく必要がある」と語った。
批判の中にはハイネケ・メイヤー(Heyneke Meyer)ヘッドコーチ(HC)の解任を求める声もあり、ファンからはW杯初戦の体たらくに怒りの声が挙がっている。
サモア戦に向けて分析と軌道修正が必要だとするバーガーは、「まず、なぜ負けたかを、なぜ日本からあれだけのプレッシャーを受けたかを理解していくべきだ。あの試合で露呈した弱点が分かれば、前に進むことができる。すぐ把握していかなければ。明日にはあの試合のことを忘れて、サモア戦に集中する」とコメントした。
ジャパンラグビートップリーグのサントリー・サンゴリアス(Suntory Sungoliath)でもプレーするバーガーは一方で、日本の「目を見張る」頑張りをたたえ、日本のラグビー界、世界のラグビー界にとって大きな動きになったと続けた。
「フィールドにいた6人のチームメートの中で英語が分かる選手たちと話をしたが、大喜びしていた」
「彼らはこの半年私たちを目標とし、それを達成した。エディー・ジョーンズ(Eddie Jones)ヘッドコーチ(HC)の功績だ。目を見張るパフォーマンスだった」
「これから何年もこの試合のハイライトを目にすることになるだろう。ラグビー界全体、そして次のW杯を開催する日本にとっては、最高の出来事だった」













ラグビーW杯 磨いた「日本流」4年で結実 エディーHC、周到準備と過酷な練習

南アフリカから金星を挙げ、選手と握手を交わす日本代表のジョーンズ・ヘッドコーチ


ラグビーのワールドカップ(W杯)イングランド大会で、格上の南アフリカを破り、6大会ぶりの白星を手にした日本代表。名将エディー・ジョーンズ・ヘッドコーチ(HC)のもとで、猛練習と綿密な準備を重ね、日本ならではのラグビー、「ジャパンウエー」を追い求め、見事に結実した。
「4年間のトレーニングの成果を感じた。80分間(体力が)落ちなかったのが勝因」。逆転トライでの金星を、日本協会の薫田真広・W杯2019日本代表戦略室長はそう評価した。
実際、約半年に及ぶラグビー漬けの毎日。その強化の日々を、11年W杯で豪州を3位に導き現在トップリーグのパナソニックを率いるロビー・ディーンズ監督は「世界的にも極めて異例の準備」と舌を巻くほどだった。
準備を可能にしたのが日本を知り尽くしたジョーンズHCの存在だ。03年W杯で母国・豪州を準優勝に導いたほどの名将だが、意外にも本格的な指導者への道に入ったのは1996年に就任した東海大コーチから。そんな名将の目に日本は、体格やパワーで世界の強豪に見劣りするが、俊敏性や持久力では負けない-と映っていた。ならばどう強化するか。掲げたのが「ジャパンウエー」。ボール保持時間を長くし、空いたスペースを見つけて攻め続ける攻撃ラグビーだった。
独自のスタイルを1試合80分間継続させるのは基盤作りが不可欠。毎年約120日にも及ぶ長期の強化合宿。それも早朝、午前、午後の1日3部練習は当たり前という過酷さにつながった。通常は体力回復に充てる試合の直前でも容赦はしなかった。
基盤作りだけではない。「ミスが少なかったのも勝因」と元日本A代表監督の林雅人氏が指摘するように、「できることはなんでもやる」とのジョーンズHCの方針のもと、過去にない周到な準備が支えた。ハンドリングエラーを減らすために一回り小さいアメリカンフットボールのボールで練習を行い、8月には日本代表の練習で、南アフリカ戦で主審を務めたジェローム・ガルセス氏が笛を吹く機会を設定。その判定基準も探った。
すべては「日本ラグビーの歴史を変える」ためだった。その努力の日々が、結実する。低く突き刺さるタックル。PGで引き分けに持ち込むこともできたのに、逆転トライにこだわった姿勢。それは4年の日々が自信とメンタルの強さを生み出した結果だった。
















早大OG吉永小百合も興奮 エディー日本の勝利「奇跡のようなこと」
ラグビー日本代表の勝利を興奮気味に語った吉永小百合



ラグビーW杯日本代表が優勝候補の南アフリカから歴史的な大金星を収めたことを受け、芸能界のラグビーファンからも感動と歓喜の声が続々と上がった。母校の早大との長い交流を通し、熱烈なファンとして知られる女優の吉永小百合(70)は「奇跡のようなことです」と興奮。プレー経験があるお笑いコンビ「中川家」は「陸上100メートルで日本人が優勝するようなもんや」と喜んだ。
吉永はスポニチ本紙の取材に「素晴らしいこと。奇跡のようなことです」と興奮気味に話した。19日は深夜にテレビ観戦。最初は前半までと思っていたが「ついつい最後までかじりついてしまいました。疲れました」と、心地の良い疲労感に酔いしれた。
「2人がかり、3人がかりでのタックルが素晴らしかった。この4年間で体力的にもトレーニングを積んでいましたが、何より“勝とう”という心が伝わってきて感動しました」と話した。
大活躍した五郎丸歩や畠山健介ら、早大OBの応援には一段と力が入った。「清宮克幸監督時代(01~05年度)ですが、練習場にも行って、面識がありますので」とニッコリ。
ラグビーを愛する気持ちは人一倍で、それを体現してきた。早大ラグビー部が例年夏に長野県の菅平で敢行する合宿には、牛肉を大量に差し入れてきた。大学選手権も何度も観戦に訪れている。東日本大震災の発生から2カ月後には、再スタートを切った社会人ラグビーの釜石シーウェイブスRFC(岩手)へ「がんばろう!釜石」の文字とユリの絵を入れたTシャツ2000枚を支援物資として送り、被災したラガーマンを鼓舞した。
勝利に沸く一方、戦いは始まったばかりのため、「でもここで喜ばないで、一戦一戦大事に戦って1次リーグを突破してほしい。スポニチさんも紙面をいっぱい割いてくださいね」と声を大にして語った。














3つの曲線。「歴史を変えた」エディー流チームビルディングとは。

世界に衝撃のニュースを発信した試合後、選手をねぎらうエディー・ジョーンズ ヘッドコーチ。


スポーツの歴史を変えた--。そんな声まで世界から聞こえる。

ラグビー大国・南アフリカの代表チーム、スプリングボクスをワールドカップの初戦で34-32と破り、世界に衝撃のニュースを発信した日本代表。宣言してきた通り、9月19日に「ジャパン」のピークパフォーマンスを引き出したのがエディー・ジョーンズ ヘッドコーチ(以下、HC)だ。鮮やかな仕事ぶりに、その手腕はあらためて高い評価を得ている。
どういった結果を残したいのか。

ジョーンズHCのチームビルディングの第一歩は、いつもそれを決めることから始まる。例えば今回のワールドカップを見据えた同HCは、「チームのピークを9月19日に持っていく」と、随分前から南アフリカとの決戦の日をターゲットに定めた。

「チーム力を上げる3つの要素を、戦術とフィジカル、メンタルとしましょう。それらに関して、時期を考えながら別々に高めるのです」

長いコーチングキャリアがある。ジョーンズHCはその3要素について、時期ごとにアプローチの仕方、強度を変えてチーム力を高めた。
それぞれの分野に対し、強度、負荷を高める時期を変える。そういった計画の立て方を、ピリオダイゼーションと呼ぶ。期間ごとに新しい刺激を与えたり、負荷の違うトレーニングメニューを立てる。

「ジャパンでは、フィジカル面の強度を高くすることから始めました。そこがもっとも時間がかかるし、とても重要だからです」

だから選手たちは、春、夏とヘトヘトになった。ジョーンズHCは、そんな時期はミーティングの時間を極力少なくした。

「フィジカルに負担を感じているときに、メンタルまでプレッシャーをかけたくないからです」
3つの曲線。「歴史を変えた」エディー流チームビルディングとは。

日本代表の強化量/仕上がり曲線


フィジカル、戦術、メンタルの3要素が、別表のような上昇曲線を描くようにトレーニング計画を立て、チーム強化を図った。綿密な準備と、妥協なき実行をくり返し、ジャパンはパーフェクトな状態で南アフリカの前に立ったわけだ。
さてチームビルディングの最終章、メンタル面について、ジョーンズHCはどうやって高めたのか。

8月下旬、ジョーンズHCは「ここから大きく伸びるのが、そこ」と言っていた。チームとは生き物だ。いつ覚醒するのかは、長いキャリアを持つ同HCでも分からないし、簡単にコントロールできるものでもない。

「一晩明けて、いきなりチームが変わっているかもしれません。もしくは徐々になるかもしれないのです。2003年にオーストラリア代表を指揮していたときには、こんな日がありました。その日、チームは国の伝統的な踊りを見て、たき火を囲みました。ワールドカップへ出場することの自分にとっての意味を一人ひとりが話しました。そのミーティングが終わってから、チームは変わった。精神力がすごく強化されたのを感じました」
国内キャンプ地の宮崎でチームがおこなった活動について、こう話した。

「日向(ひゅうが/宮崎県)に行って、さざれ石(※長い年月をかけて、小石のかけらの隙間をさまざまな物質が埋め、1つの大きな岩の塊に変化したもの。日向市・大御神社のものは日本最大級とされる)を見ました。日本の力というのを選手たちに感じてほしかった。私たちは、ラグビーワールドカップという大きな舞台に向かっています。あくまでラグビーの試合でしょ、という人もいますが、私たちにとっては生死を懸けるものです。だから、大きな愛国心がないと戦えないのです」

ワールドカップに参加するすべての国が、気持ちを最高に高めて戦いに挑む。そんな舞台でジャパンは、まず情熱の部分で南アフリカを上回ったから勝てた。スタジアムのファンや世界を味方につけられたのは、誰もがそれを感じ取ったからだ。

















「過去の記事より」
ラグビー日本代表、「ペップ流」で進化

エディーHCがバイエルンで得たこと
9月のワールドカップに向けて始動

日本代表のエディー・ジョーンズHCは「W杯までのすべての試合に勝利したい」と語っている


いよいよ、ラグビーワールドカップイヤーの2015年、4年目の「エディー・ジャパン」が始動した。
4月6日から宮崎にて、ラグビー日本代表が、韓国代表と香港代表とホーム&アウェイで対戦する「アジアチャンピオンシップ」(4月18日~)に向けた合宿をスタート。9月にイングランドで開かれるワールドカップを控えているため、エディー・ジョーンズHC(ヘッドコーチ)は「ワールドカップまでのすべての試合に勝利したい。それが今年の成功につながる」と気合い十分だ。もちろん成功とは「ワールドカップで勝利して決勝トーナメント(ベスト8)に進出すること」である。
「ドローン」を使って練習をチェック

日本代表の練習に導入された「ドローン」


合宿初日の午後、初めてのグラウンド練習が行われた。まるでバッタの大群がやってきたような音を出して飛んでいたのは、無人ラジコン撮影機の「ドローン」だった。昨年までBKのコーチを担当していたスコット・ワイズマンテル氏の薦めで導入したという。しかも4Kカメラが搭載されており、「ボールを持っていない選手の動きが鮮明に見えます」(ジョーンズHC)。iPadで撮影している映像を見ながら“操縦”している分析担当の中島正太氏は「後ろから撮影することで、選手たちの走っているラインがよく見えます」と、早くもその効果を実感している。
実際に、合宿初日から「エディー・ジャパン」の代名詞である、9番や10番の横にFWを配置する「アタック・シェイプ」の動きをドローンで撮影。9番を起点にした攻撃では、FWの選手がインサイドをえぐるように走らせたり、10番を起点にした攻撃では横に立っているFWの間でパスを交換したりと、「新しい形」(SH日和佐篤/サントリー)を試した。アタッキングラグビーを標榜(ひょうぼう)する日本代表らしいメニューと言えよう。
コーチ陣には元イングランド代表選手と元フランス代表選手、そしてウェールズ代表とオーストラリア代表でコーチ歴のある指導者が脇を固める。スポットコーチには、スピードトレーニングスペシャリストであるオランダ人のフラン・ボッシュ氏、1対1のタックルを指導する元オーストリアの13人制ラグビーのプロ選手のマックス・マニックス氏、タックル時のアップ&ダウンのスピード強化を担当する元総合格闘家の高阪剛氏を招聘。ジョーンズHCは「通常のスタッフだけでなく、スペシャルスタッフを追加して、選手たちに最高の状態でワールドカップを迎えるようにしたい」と万全を期する。
「バイエルンに行って恥ずかしい思いをした」

ジョーンズHCは昨年12月にバイエルン・ミュンヘンのグアルディオラ監督を訪ねた


さらに興味深かったのは、ジョーンズHCが行う練習へのアプローチだった。それは確実かつ明確に変化していた。
昨年12月、2014年の日本代表を総括する記者会見でジョーンズHCは、帰国する前にサッカーのバイエルン・ミュンヘンを訪れ、長い時間、「世界一のコーチ」と高く評価する「ペップ」ことジョゼップ・グアルディオラ監督と会談していことを明かした。4月2日に行われた講演では「良いコーチになるためには常に勉強しないといけない。私は今年で55歳、コーチ歴20年になりますが、バイエルンに行って恥ずかしい思いをした」と吐露していた。

昨季は「選手たちに優しくなってしまった」

練習を見守るジョーンズHC(左)と、13人制ラグビー出身のマックス氏


ラグビーの世界的名将が、サッカーの世界的な名将に会い、なぜ恥ずかしい思いをしたのか――、ジョーンズHCはいう。
「2014年シーズンを振り返ってみると、フィールド上でのコーチングが足りなかった。選手たちに対して、若干、優しくなってしまった。勝利が続いたが、それが必ずしも良いことではなかったと思います。チームに十分な変化をもたらすことができず残念でした」
つまり、テストマッチで連勝していたことで、変化を恐れたことが、チームに新たな成長をもたらすことを躊躇(ちゅうちょ)させ、昨年11月のマオリ・オールブラックスやグルジア代表戦の敗戦につながってしまったというわけだ。
「強度をもっと高くすることで、もっと選手が学べる」

負荷をかけた状態で、ブレイクダウンの練習に臨む日本代表


そこで、この4月からジョーンズHCはペップの影響を受けて、練習の仕方、方法にサッカーでいう「戦術的ピリオダイゼーション」のアイデアを導入することを決めていた。

「戦術的ピリオダイゼーションはあらゆる練習を試合の中で戦術的に戦うための準備として行います。すべての要素の練習を戦術に重点に置いてプランする。練習の部分でさらに改善、向上ができると思いました」(ジョーンズHC)
実際に2日目の練習では、FWの選手たちがフィールドに出る前に、フィジカルトレーニングを行い、試合に近づけるための負荷を与えていた。そしてブレイクダウン(密集でのボール争奪戦)の練習でも25人ほどをポジションに関係なく3つのグループに分けて、近場の攻防、2対2の接点でのボールの争奪、ラックにおける2人目と3人目の動きの確認などを行った。しかも、全員がコンタクトスーツを着けて、本番さながらの激しさだった。
「ペップ(=グアルディオラ)の練習で参考にしたのは、トレーニングの手法やオーガナイズといったアプローチだけです。スモールサイド(少人数)ゲームをたくさんやることです。そして強度をもっと高くすることで、もっと選手が学べることができます」(ジョーンズHC)。

この言葉の通り実践し、接点の練習後には、フィールドを60m×40mほどに設定し、12対12のアタック&ディフェンスを4分間に区切って3回ほど行う徹底ぶり。グアルディオラ監督の練習でも有名な「スモールゲーム」に通ずる、というわけだ。
練習に「戦術的な負荷」を加えていく

コーチ陣の指示と、選手の自主性の両方を高めていく


ただ、ジョーンズHCは、昨シーズンは「ラグビーではコーチがハーフタイムしか指示できない」と、試合が終わった直後にすぐミーティングを行うなどリーダーグループを軸とした選手たちに自ら考えさせることも促していた。その点において、ジョーンズHCは「コーチングも選手たちに自主性をもたらすことも足りなかった」と反省し、「両方のバランスが大事です」と語気を強めた。
ワールドカップ本番まで、日本代表は120日ほど合宿を敢行する。また始まったばかりだが、今後も“戦術的な負荷”をさらに加えていき、「サッカーはサッカーをすることでうまくなる」という言葉同様、さしずめ「ラグビーはラグビーをすることでうまくなる」ことを実践するだろう。果たして、エディー・ジャパンは、ペップ流の練習でさらなる進化を遂げることができるか。
SH田中史朗(パナソニック)らスーパーラグビーに挑戦している6人、そしてHO堀江翔太(パナソニック)ら負傷している選手4人が戻ってきても、ポジションがないような状況を作ることが、ワールドカップに向けてよりチーム力を向上させることにつながるはずだ。












「過去の記事より」

ラグビー日本代表はなぜ“強豪”になったのか

W杯勝利へのマネジメント術

――ラグビー日本代表ヘッドコーチ エディー・ジョーンズ氏に聞く
日本のラグビーが躍進している。2014年11月までテストマッチ(国際試合)で11連勝を記録し、世界ランキングは一時9位と過去に例を見ない快進撃を遂げた。
その急成長を引っ張ったのが、2012年から代表のヘッドコーチ(HC)に就いたエディー・ジョーンズ氏だ。日本独自の戦い方「JAPAN WAY」を掲げるジョーンズHCは、どのようにして日本を“強豪”に引き上げたのか。2015年にイングランドで開かれるラグビーW杯を前に、そのマネジメント術と、W杯での必勝策を聞いた。

──まず、11連勝や世界ランク9位入りなど、飛躍の年となった2014年の振り返りを。
もちろん、そうした成果を挙げられたのは嬉しいですが、全ては来年のW杯に向けて、4年間をかけて訓練している過程です。過去にフォーカスするのではなく、未来を見ています。
──とはいえ、W杯に向けて自信が付いたのではないですか?
チームには自信が生まれました。私が就任した2012年には、選手は世界で一番良いチームになれるとは心からは信じていなかったはずです。というのも、日本の選手たちはこれまで大学やクラブでの「日本一」にしか興味がなく、それで満足する、ドメスティックな考え方でした。私はそうした選手たちのマインドセット(考え方の枠組み)を、世界で通用するように変えようとしたのです。
3年間で、選手の考え方も変わり、今は世界の誰に対しても怖がることはありませんし、世界レベルの戦い方ができています。

これはビジネスも同じです。日本の国内市場は縮小していますが、企業は海外に出るのに苦労しています。それを変えるには、行動やふるまい方も含め、マインドセットを新しくしないといけません。
──思考の根本を変えるのは簡単ではないですよね。
何よりまず、大きな目的がないといけません。我々が取り組んできたのは、日本人が誇りに思えるチームを作ることです。
他の国のコピーではなく、日本独自の戦い方を作り上げることです。それは日常の全ての行動を通して、変えていくものです。単に「マインドセットを変える」と言うだけでは何も産まれません。
取り組んだことの一つは朝5時に練習を始める「ヘッドスタート」です。世界の誰もが寝ている時間に仕事に取り組み、前に進むという意味があります。それが結果につながり、自信になっていきます。 
スペインのサッカーと似ている
──日本独自の戦い方とは?
例えばiPodはビジネスで成功していますが、それは製品がすごくユニークだったからです。だから、みんながコピーをしたのですが、それではiPodより良いものは生まれません。ラグビーでも同じで、一番良いものを真似てコピーするのではなく、今ある資源を最大限活用するのが大事です。
例えば、日本人は身体が小さいので、パスの回数を増やし、スペースを作ることが大事です。それが、私が提唱する「JAPAN WAY」というスタイルの根本です。
もう一つ「モダン武士道」という準備方法も取り入れました。ハードワークと規律を重要視し、スポーツ科学も取り入れています。要は1日に5時間も6時間も練習するのではなく、もっとスマートにトレーニングをするのです。
最後に大事なのは「価値観の転換」です。私が目指すラグビーでは、自陣の一番底からでもアタックする勇気が必須です。ところが今、日本のほとんどのチームでは「自陣の後方4分の1ではキックする」などと、チェスのように戦術が決まっています。
私はこれを変え、どこにボールがあってもスペースを作り、所有率を高める方法を目指しています。これは一時代を築いたスペインのサッカーと似ています。
日本はこれまで、1試合で最大225回のパスを回しました。世界では、1位のニュージーランド代表オールブラックスのパス本数が平均175回で、2位の南アフリカ代表は90回と、スタイルの違いが歴然です。パスの回数は重要なわけではありませんが、プレースタイルの違いは顕著です。
──サッカーでいうと、先日、独バイエルン・ミュンヘンの監督にアドバイスを求めたそうですね。
勝つ文化を作り上げるには、学ぶことが必要です。どのチームももちろん敗北を経験しますが、勝敗に関係なく学ぶことはできます。ヘッドコーチとして、自分より知識が豊富な人に会うことは、自らの知識を改良していくためにも、重要視しています。
50年間“鎖国”を続けた日本
──直接の知り合いではない人にも教えを請うのですか?
はい。もしかすると例えば、一人からは一つのことしか、学べないかもしれないが、それは貴重なのです。
特に、日本のスポーツは閉鎖的な側面がありました。外に開かれていなかったことで、ラグビー選手とコーチは50年前のことと同じことをやっても、国内で成功することはできる環境でした。




 ですが、例えばトヨタは50年前のカロ—ラは作り続けていませんよね。なぜなら、欧米の自動車メーカーが新たに攻めこんでくる中で、新しい製品を持って対抗するのが競争だからです。スポーツも同じです。国内で完結していれば、変える必要がなくなってしまう。日本のラグビーはそういうことが起きてしまったのです。




 そして、今テストマッチで、初めて、変わらないといけないと思い始めています。今、日本は全W杯に出場していますが、24年間勝てていません。日本のラグビーは孤立していたのです。




──世界の進歩から取り残されていたということでしょうか。




 間違いなくそうでした。例えば柔道では、日本は世界で一番成功してきた国です。ですが、フランスなど大きくて強い選手がいる国が良いトレーニングをしてきたことで日本人は勝てなくなりました。柔道も変わらないといけないのです。




──日本企業の「ガラパゴス化」とそっくりですね……。




 スポーツは一つだけ違いがあります。週に1回、試合という“株主総会”があり、全てがみんなに一般公開されることです。




原辰徳監督からも教えを請う




──“日本型”のチームを作る中で一番参考にしたスポーツは?




 まず、日本で成功しているスポーツか何かを調べました。まず、ワールド・ベースボール・クラシック(WBC)で優勝した原辰徳監督に会いにいき、女子バレーボールと女子サッカーの監督にも、教えを請いにいきました。




 特にバレーとサッカーは、体格的なハンディを、頭を使い、運動量を上げることで補って、勝っていました。そして、この3人に共通していたのが、日本の「強み」を見つけていたことです。




 それを参考に、私も、日本のラグビーの「強み」は何か考えました。ラグビーは、一番似ているアメリカンフットボールと比べてもさらにフィジカルが要求されるスポーツですが、だからといって身体の大きさがないと勝てないといけないわけではありません。




 3年間でそれは証明できてきましたし、それが一番試されるのはW杯という、最も大きい“株主総会”と言えるでしょう。




代表の“背骨”は日本人で




──ラグビーでは、外国人も代表に入れますが、日本人との調和はどう考えているのでしょうか?




 今やろうとしているのは、チームの背骨になる意思決定を担うポジションを日本人がやるということです。そして、それに加え、外国人のパワーも必要です。日本には195センチ、110キロ級のバックロー(フランカー、No.8)がいませんので、そこで外国人が必要になのです。




 何もこれは恥ずかしいことではありません。ニュージーランド代表でも50%がサモア人です。彼らのパワーが必要なのです。オーストラリア代表でも、重要なポジションがトンガ人やフィジー人だったりします。




 もちろん、各国とも本音は自国民で固めたいのかもしれません。ですが、世界の流れは、色々な国民をミックスする方向を強めています。ニューヨークやロンドンなどの大都市が人種のるつぼとなっているのと同じです。




 ただ、日本人が外国人選手に圧倒されないことには気をつけています。スタイルは日本的であってほしいから、意思決定者は日本人でありたいと思っています。




──将来、日本人が外国の代表でプレーすることはあり得ますか?




 選手たちが上達すれば、可能性はあるでしょう。例えるなら、テニスの錦織圭がアメリカ代表で大会に出たければ、私が監督ならきっと選ぶでしょう。彼は十分な力を持っていますから。




 同じようにサッカーの本田圭佑選手をイタリア代表に選べるなら、きっとするでしょう。そういう形で、日本人が世界最高のチームに入れれば良いですよね。




W杯、五輪でブームに!




──日本では野球やサッカーよりもラグビーの認知度はまだ低いですが、解決策はありますか?




 ラグビーは、人気を得るのが難しいスポーツです。理由は、スポーツとして複雑だからです。野球が単純だと言っているわけではありませんが、少なくとも私が見ても試合が理解できます。




 一方、ラグビーはボールが見えたり、見えなかったり、レフリーのジャッジの意味が分からない場合すらあります。とはいえ、眠っている人気はあるでしょう。




 まず、日本代表チームが成功することが人気につながります。例えば、来年のW杯で準々決勝にいければ、その後4年間、人々の関心は高まるでしょう。




 ラグビーW杯は世界で3番目に規模の大きなイベントですが、19年に日本で開催されますし、その翌20年のオリンピックも見据え、勢いをつけたいですね。




──ラグビーファンは熱狂的な人が多いですよね。




 “病気”みたいなものです(笑)。一回はまると、抜けられなくなる。その代わり、すぐ感染する類の病気ではありません。




──来年のW杯の目標は?




 日本が優勝するのは難しいけれど、大会の目玉となるチームにはなれます。とんでもなく素晴らしいラグビーをして、みんなが日本のラグビーを話題にするようなチームにはなりたいですよね。




──準備は順調ですか?




 物事には必ず最終コーナーがあり、確実なことはありません。ですが、計画を立て、柔軟性を持って、細かく訓練することで対応していきたいと思っています。




──W杯の一番の見どころは?




 最初の南アフリカ代表との試合ですね。日本は今まで南アフリカと対戦したことがありません。




 彼らは世界で最もサイズが大きく、逆に日本は最も小さいチームです。勝つためには、戦い方を徹底しないといけません。9月11日、4万人が入る美しいブライトン(イングランド)のスタジアムには多くの南アフリカ人が来るでしょう。そこに、日本人のファンも大勢集まれば嬉しいですね。 













川淵会長 エディーJ称賛、サッカー代表には「生っちょろい」
日本バスケットボール協会の川淵三郎会長は21日、都内で行われたリオデジャネイロ五輪出場権獲得の祝賀会に出席し、ラグビーのW杯で南アフリカを撃破した日本代表について「感動して涙した。スポーツ界全体が勇気づけられた」と絶賛。サッカー日本代表にも触れ「この前の(アフガニスタン戦の)試合もそうだけど(男子の日本代表)サッカーなんか生っちょろい」と切り捨てた。
世紀の番狂わせで思い起こされるのは96年アトランタ五輪でブラジルを撃破したサッカー日本代表「マイアミの奇跡」。日本サッカー協会の最高顧問でもある川淵氏は「あの時のブラジルのメンバーは、その先代表になる選手たちがそろっていて格が違った。0―5で終われればいいと思っていたら勝って」と当時を述懐。「比較する基準はない」と言って本題をラグビーに戻し「4年間のハードな練習に耐えてきたものが集約されて、最後のトライを狙うことになった。4年の流れを考え感動した」といまだ興奮冷めやらぬ様子だ。
その上で、3大会ぶりの五輪出場を決めたバスケットボール女子代表について「目標はメダル獲得。これしかない。日本代表が南アフリカに勝つとは絶対ないと思っていた。それよりも、メダル獲る方がやさしい」と訴えた。










ロンドンでラグビー日本代表グッズが品薄に
ラグビーのワールドカップで南アフリカを破り、歴史的勝利を収めた日本代表。開催地ロンドンでは、グッズが売り切れるなど日本代表の人気が高まっています。
店員:「(Q.日本のユニホームは?)売り切れです」

イギリス人男性客:「売り切れ?全部ないって。ネットで探してみる。皆、日本を応援しているから仕方ない」

ロンドン中心部の店では、南アフリカ戦の後から日本代表のユニホームやピンバッジを購入するイギリス人らが殺到し、現在、入荷待ちの状態だということです。ラグビー日本代表の次の試合は23日で、スコットランドと対戦します。











「夏の甲子園で優勝した東海大相模高校のナインがプロ野球のソフトバンクホークスに完封勝ちした」「100メートル走で日本人選手がウサイン・ボルトに競り勝った」……。ネット上では、ありえないような「たとえ話」が盛り上がることがある。今回のラグビーW杯での日本代表の南アフリカ撃破は、そうしたたとえ話にも匹敵するような歴史的快挙だ。
筆者がお世辞にも強豪校とはいえない大学で楕円球を追いかけていた1980年代前半は「ラグビーブーム」の全盛期。伏見工業高校の花園制覇を題材にした「スクールウォーズ」が話題を集めた。大学ラグビー伝統の早明戦はNHKでなく民放が生中継したこともあった。だが、人気は下火となり、盛り上がりを欠く状態が長らく続いた。
なぜか悪役になってしまったラグビー
「ラグビーはルール難しいし、興味ないので……」。これまでこの言葉に何度、打ちのめされてきたことか。「南アフリカに勝ったニュースを聞き、初めてラグビーのW杯が行われていることを知った」。テレビ番組に出演していた某コメンテーターはこんなことを言っていた。
2019年の次回大会の日本開催が知られるようになったのも、例の新国立競技場の建設計画問題がきっかけ。選手はまったく悪くないのになぜか、ラグビーが悪役になってしまった感があった。それだけに、今回の快挙はラグビーに関わってきた人々にとって、まさに溜飲の下がる思いだったに違いない。
なぜ、人気低迷が長期化したのか。その一因はやはり、日本代表が国際舞台でこれまであまり実績を残せなかったからだろう。1987年に開催されたW杯の第1回大会から今大会まで8回連続で参加しているが、前回大会までの実績は1勝21敗2引き分け。勝率1割にも満たないチームが、過去2回優勝した経験のある「スプリングボクス」(南アフリカ代表の愛称)を倒してしまった。

「攻撃が最大の防御」という言葉があるが、南ア戦での日本代表の戦いぶりはさながら「防御が最大の攻撃」。膝下に突き刺さるようなタックルは長身の外国人選手が嫌がるプレー。初対戦の南アのフィフティーンも多いに苦しめられた。

南アフリカ代表にとってはショッキングな敗戦だった


この熱戦をテレビで観戦していて思い出したのが花園行きの切符を賭けた昨年の全国高校ラグビーの東京都予選第1地区決勝だ。試合は伝統校の国学院久我山に対して明らかに体格の見劣りする成城学園が互角の戦いを演じ、大熱戦となった。
試合は久我山が終了間際にペナルティーゴールを決めてわずか3点差で花園行きを決めたが、接戦になったのは成城のディフェンスによるところが大きかった。低いタックルを連発して久我山の前進を阻むシーンは観客を魅了。場内には「成城コール」が自然に沸き起こった。
日本対南アフリカ戦で場内に響き渡った「ジャパンコール」も、2メートルを超える大男をズラリとそろえた南アに敢然と挑んだ「ブレイブ・ブロッサムズ」の勇姿が観客の心を揺さぶった証左にほかならない。
「ラグビーは今、親が子どもにやらせたくないスポーツの一つ」。こんな悲しい話を聞いたことがある。「きつい、汚い、危険」の「3K」の要素を備えているのが理由という。だが、日本代表の感動を呼ぶプレーはそうした認識を変えるきっかけになるかもしれない。ラグビー人口の裾野の広がりも期待できる。
気の早い話だが、今回の勝利は、2019年に日本で開かれるW杯にも追い風になったはずだ。会場には国外からだけでなく、国内からも多くの観客が詰めかけるに違いない。大きなスポーツ大会が盛況に行われることは当然、日本の経済にも刺激材料だ。
W杯はスコットランド、サモア、米国戦とまだまだ気の抜けない試合が続く。だが、目標のベスト8進出への扉は開いている。ここで1つ1つ、良い戦いをしていけば、世界が日本ラグビーを見る目も変わることだろう。








会見には外国メディアも大挙して訪れた。南ア戦のメンバー発表会見はテレビカメラが5台程度だったが、この日は英国やニュージーランドの局を含む17台が殺到した。


日本におけるラグビーの位置付けを変えると宣言してきたジョーンズHCも「大きな反響が(日本国内で)あるようだ。野球を押しのけてニュースになっている」と喜んだ。









フッカー木津武士(27=神戸製鋼)が、大逆転へのポイントになったフランカーのリーチ・マイケル主将(26=東芝)との戦術的なやりとりを明かした。


【写真】逆転!歓喜!!日本、南アから歴史的勝利



木津はまだその場にいるような表情で、歴史的金星への分岐点を生々しく振り返った。
29-32の後半40分過ぎ、相手ゴール前。反則を獲得し、日本にはキック、スクラム、ラインアウトの選択肢があった。キックで同点か、負け覚悟で攻めるか。リーチは割れるような歓声の中で木津に聞いた。
「スクラム、いける?」
フッカー木津が答える。

「いける。いけるよ」
相手はシンビン(一時退場)で1人少ない。これはスクラムでは大きなアドバンテージだった。そして、何よりもグラウンドにいた全員の「気持ち」を、木津は伝えた。
「キックで同点で終わったら、日本ラグビーの歴史は変わらへん。勝つか負けるかやろ」
心は決まった。木津は「自信を持って全員でスクラムを選択した」と、逆転への流れが決した瞬間をストレートに表現した。
エディー・ジョーンズ・ヘッドコーチ(HC=55)はスタンドから無線で言っていた。「ショット(キック)だ」。同時に、右手3本の指を立てて指示した。同点で勝ち点2。これだけ大善戦したなら、1つでも多くの勝ち点を持って帰ろう。それが指揮官の選択だった。ただ、選手は違った。ラインアウトか、スクラム。逆転勝利しか見えていなかった。リーチ主将がスクラムを選択すると、ジョーンズHCはこわばった表情のまま見守った。
南ア戦での日本代表は、ラインアウトからのモールも絶好調だった。前半にはトライを奪い、このスクラムの直前にも相手ゴールまで押し込んでいた。だが、この場面で選択しなかった場面を、スローワーの木津はこう言った。
「めちゃくちゃ緊張しましたよ。これでまっすぐいかんと反則なんてとられたら、日本に帰られへんと思っていました。だからリーチに『スクラム !スクラムいこ!』と言いました」
周囲を笑わせたが、極限の緊張状態にあった。
南アに勝ったが、体は想像以上のダメージを受けている。木津は「最後の10分しか出ていないのにだいぶ体にきている。回復させる方に集中した方がいい」。
試合翌日は気温約15度の中、ホテル近くの海でリフレッシュし、午後から軽く体を動かした。「これでスコットランドに負けたら、ファンをがっかりさせてしまう」と木津。ここまできたら決勝トーナメントに行かないといけない。チームにはそんな雰囲気が漂っている。


































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  1. 2015/09/22(火) 04:32:56|
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Author:kanakita
大阪府堺市立金岡北中学校ラグビー部です。部活動以外の行事なども写真&動画レポートします。よろしくお願いします。

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