清宮パパから学ぶ“超一流”育てる極意 思考する習慣&黄金期の年代に刺激
今夏の甲子園を沸かせた早稲田実業のスーパー1年生、清宮幸太郎内野手。清宮の怪物ぶりを語る上で欠かせないのは父でラグビーのトップリーグ、ヤマハ発動機ジュビロの清宮克幸監督(48)だ。ラグビー界きっての名将として知られ、息子の活躍でその子育て術にも注目が集まっている。過去のインタビューや著書から学べる、子供を“超一流”に育てる極意とは-。
■15年間を楽しむ
清宮は1999年、清宮監督と幸世夫人の長男として生まれた。幸世夫人も慶応ゴルフ部時代に主将を務め、アスリートとしての遺伝子は完璧といえるが、その才能が開花したのは親が与えた環境と教育だ。
清宮は3歳から水泳とラグビーを習い、その後も、テニスと陸上などさまざまなスポーツを始めた。その理由について、2012年のサンケイスポーツのインタビューで清宮監督はこう語る。
「4~6歳は神経発達する第1次の黄金期なんです。刺激が必要な年代って聞いていました。そこでいろんな感覚が身に付くんです」
同インタビューによると、夫婦の掛け声は「高校に入ったら子育ては終わり。だから、15年間を一緒に楽しもう」。共働き夫婦だったが「仕事をしながらだと自分たちが満足する子育てができない」と幸世夫人は仕事をやめ、フードマイスターの資格を取るなど清宮をサポートした。
■世界を獲れ!
甲子園ではプレーだけでなく、前向きで力強いコメントでも魅せた清宮。清宮監督は著書『最強のコーチング』(講談社+α新書)で言葉の力について《目的を明確化することについては、私は自分自身にも課していることがある。それは、つねに『有言実行』することだ》と触れている。
清宮に対して、幼いころから「世界を獲れ!」と言い続け、小学校にあがると、父親のラグビーの試合の分析を“厳命”。さらに、ラグビーの試合後のパーティーでは壇上に上がらせて、あいさつや試合の感想を述べさせていたというのだ。
前出のインタビューで、清宮監督は「一流の選手になれるかなれないかは“頭”だと思っています。思考するという習慣をつけないといけない」と持論を展開。プロ顔負けのコメント力も教育のたまものだった。
■「場」の力
清宮監督は01年に早稲田大の監督に就任した際、練習環境の向上にも力を注いだといい、同書では《人間は『場』の力を借りて大きく飛躍できる》とコーチング術を紹介。それは子育てでも同じだ。
清宮には、テニスなら元テニス選手、陸上なら箱根駅伝の元区間記録保持者、野球なら元プロ野球選手というように「一流」の人から学ぶことを徹底させた。
一流の試合も観戦させたが、極めつけは清宮が小学生のころに新築した豪邸だ。地下に40平方メートルのトレーニングルームを完備し、息子のために雨の日も風の日も練習できる環境を整えた。
「第2次のゴールデンエージは10~12歳と言われています。その時にどういう生活をするのかが大事。野球はいろんな感覚が必要な総合スポーツだし、ラグビーも同じですけど、手を使った練習を取り入れないと発達しないんですよ」と、3年前のインタビューで語っていた清宮監督。
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- 2015/09/16(水) 04:00:55|
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